不動産を扱う企業で、マーケティングや広報、ブランディングなどの仕事をしていましたが、出産を機に地元である神奈川県横須賀市にUターン。2018年に起業しました。
現在は地元の中小企業を中心に、マーケティングやPRコンサルティング、代行などを手掛けるとともに、ブランド構築や成長を総合して支援しています。また、空き家再生を通じて地元横須賀の地方創生にも関わっています。
これまでの経験を生かして、マーケティングを中心に中小企業を支援してきましたが、一方で「空き家再生」で地元の町おこしをしたいという思いもありました。
自分の「やれること(今やっていること)」と「やりたいこと」が一つの軸の上に無いような気がして、いつもモヤモヤしながら仕事をしていたんです。
どちらに進めば良いのか分からないので、ミッションやビジョンも作れませんでした。自分の強みがなかなか明確にならないので自己理解が進まず、本当に長い間“自分迷子”状態で悩んでいました。
中小企業のマーケティング代行やコンサルティングをする中で広報PRの必要性を感じ、昨年の5月にPR塾に入塾。そこでI'meがスタートすることを知り、すぐに入会を決めました。
入会の理由は2つ。ひとつは、足りないスキルの習得です。ウェブサイト構築など自分がスキルを身につければ、簡単なものであればすぐに対応できるし、外注費も抑えられると思ったからです。
もうひとつは、誰かに相談したいという気持ちがあったこと。ひとり法人は結構孤独なんです。ひとりぼっちを解消したかったので、メンター講師が伴走してくれることに魅力を感じました。
PR塾で郁乃さんのお人柄も分かっていたので、信頼感もありましたし、スラックでやりとりできる仕組みや、講師の方や仲間からのフィードバックも他にはない特徴で自分には合うと分かっていたのも安心材料でした。
メンター講師とお話をしながら、自己理解を深める事ができました。
肩書が決まらなくて悩んでいたのですが、セッキ―(メンター講師の関屋千草)に「ひろちゃんのやっていることは“ブランドプロデューサー”なんだよ」って言ってもらって、「あぁ、そうなのか」と腑に落ちました。
まためぐちゃん(メンター講師の篠田恵)とお話ししたことで、「やりたいこと」である空き家再生による横須賀の活性化事業も、「できること」であるマーケティングやPRによる中小企業支援も、全部やって大丈夫なんだと思えるようになり、自己理解が深まりました。そのあと「ミッション・ビジョン」の本講座を受けたら、ミッション・ビジョンがスムーズに作成できました。
最近は、なみさん(メンター講師の波城奬徳)のコンサルを受けて、「やりたい」事業に近づくために、今やるべき事が明確になりつつあり、ひとつずつ課題をクリアにしていっています。
動画講座は、自己理解とキャリアデザイン、0から作る起業・集客、PR、WEB制作デザイン、SNSライティング、インスタグラムなど、自分に必要と思われるものを、隙間時間で学び、ワークを通して自分の考えをまとめ、自社サイトも自分でつくりました。
また、先ほどもお話ししましたが、「ミッション・ビジョン」についての本講座を受けて、自分のビジョン・ミッションを決めたことで、散漫だった考えがかなり整理されて一つにまとまり、今やっている事業とこれからやりたい事業が一本のレールの上に乗った感じがしています。
それから、本講座! とても良いですね。インプットしたことを、なるべく生かしてアウトプットできるように、資料にまとめて活用しています。本講座のテーマの通りにやっていけば、きっとうまくいくと思って、同時進行でサービスの構築をして、分からないところをメンター講師に相談するという流れで進めています。
最近はPRの相談件数が増えてきました。マーケティングの支援に加え、PRやSNS活用についてもご提案できるようになったので、任せていただける業務の幅が広がり、総合的にワンストップで対応できるのも強みになっています。
お声をかけていただけるようになったのは、自身のSNSで実績やお客様の投稿のシェアなど仕事のことを投稿するようになったからかもしれません。まだまだ積極的に投稿出来ているわけではありませんが、以前は、中途半端な日記みたいな投稿しかしていなかったので、反応が変わってきたのだと思います。
また、マインド面が大きく変わりました。
以前は心でワクワクしたいのに頭で考えがちで、お金を稼ぐために仕事をしているという感覚がありました。マーケティングやPRを通じた支援事業はやりがいがあり、すごく応援したいという思いがある一方で、本当は自分にもやりたいことがあるのに…という虚しさにもつながっていて、4年くらいモヤモヤと苦しんでいたんです。
でも、ミッション・ビジョンが明確になったことで、自分が心から応援したいと思っている企業の支援をすることは、社会を良くしていくことにつながっているんだ、自分のやっていることと、やりたいことは別物ではなく、どちらも社会貢献できるんだと思えるようになりました。
仕事への気持ちの入り方も変わったし、もっとお客様を支援したいと思えるようになりました。だからこそ、ただお金を稼げればよいという人ではなく、社会の役に立ちたいと思っている方とお仕事がしたいと思っています。
今PRのお手伝いをしているのは、横須賀に貢献したいと頑張っている会社なのですが、私からぜひPRさせてくださいとお願いしたんです。メディアに紹介されたことでお問い合わせも増えましたし、最初は半年だった契約も更新していただけました。
あんなに長い間苦しんでいたのが、嘘みたいです。
「今できる仕事」で少しずつ実績が出てきたので、これからは「やりたいこと」である“空き家再生を通じた地元横須賀の地方創生”を事業化できるように、アウトソーシングできることはお願いして、チームで仕事ができる体制を目指します。
実は起業した時は、「おこづかい稼ぎ程度でいいかな…」と、知り合いから依頼されたWeb関係の代行業務からスタートしたんです。でも誰でもできるような仕事はつまらなくて、満足できませんでした。
2年目くらいで、たまたま父が別府にある曾祖父の家を売却するという話を聞いて、「それは嫌だ」と思いました。曾祖父には会ったこともないですし、別府にもほとんど行ったことはなかったのですが、別府の観光事業に尽力した曾祖父のカッコいい家を残したいと思ったんです。不動産業界にいた自分なら助けられるかもしれない…と父から借り受け、古民家レストランとして再生し、地元の方に活用していただいています。コロナ禍でのスタートでしたが、おかげさまで好評で、丸三年経ちます。
家への思い入れみたいなものは、子どもの頃からあって。横須賀の祖母の家を建て替えた時に、こんなカッコいい平屋の家なのに…って悲しくて、家のために泣いたんです。古いものでも価値があるんじゃないかって子ども心に思っていました。大学でも建築を専攻して、沖縄の古民家を研究するゼミに入っていたし、就職先も不動産会社だったし、気づいたら、自分のやりたいことってずっと繋がっていました。
古いから壊してしまえばいいというのは時代的に違うと思うし、歴史のある古民家でなくても昭和には昭和の良さがある。らしさを生かせばいくらでも活用できると思います。
だから、地元横須賀で、私の得意分野である「住まい」を活用して関係人口を増やしたり、移住体験・移住支援などを通して地域貢献に関わりたいんです。
移住する方への“職”の提供につなげるために、地元企業の経営者さんのインタビューサイトもつくりたいですし…したいことだらけですね。
私のようにひとり法人の方にはI’meをお勧めしたいです。
相談相手がいなくて、ひとりで悩んでいると、ずっとスパイラルから抜け出せなくなりますよね。I’meには相談できる講師や、同じような状況の仲間たちがいるので、ひとりで悩む必要がなくなります。まさにI’meは、ひとりじゃないなって思います。